兼業作家からのアドバイスです

37歳兼業小説家、既婚子無しです。あなたは書き続けたほうがいいです。以下、僭越ながらアドバイスします。

まず、デビューしましょう。デビューしない限り、あなたの煩悶はずっと続きます。食えるか食えないか考えるのは、プロになってからでいいです(アマチュアの段階からそれを考えてると書かなく/描かなくなります)。
私は作家としての収入は年に250万程度です。作家一本では食えません。が、500万ほどの給与所得があるので、生活には困ってません。時間はありませんが充実はしています。
周りの若いプロ漫画家に嫉妬するのは分かります。私もそうでした。ですが表現の世界は甘くないです。若くしてプロになった人は、若くして消えます。20歳でデビューして25歳で消える人がいる場合、その人が40歳でデビューしたら45歳で消えます。それだけのことです。何歳でデビューしようが、生き残れるか否かは別問題。才能があろうがなかろうが、大半は消えます。故に、漫画以外の「食う手段」を持っているというのは、非常に大きい。違う仕事に足を突っ込んでると、作品にフィードバックできますしね。
キャリアアップだ婚活だ、という周囲の友人と自分を比較したくなるのも分かります。私も小説につぎ込んだ時間を仕事につぎ込んでいれば、もっと年収があったと思います。でも、それは私がやりたいことではありませんでした。私の手許に十億あったら、たぶん仕事をやめてずっと小説書いてます。なら稼ぎつつ書けばいいと思います。
この手の話題で必ず出るのが「お前は漫画が描きたいのではなく、漫画家になりたいだけ」という批判です。この手のドヤ顔意見は全て無視して大丈夫です。断言しますが、彼らは「書く側」の人間ではありません。私は小説も書きたかったですが、プロの作家にもなりたかった。虚栄心(と嫉妬)は大事なモチベーションの源です。プロはみんなそれを知っています。
あなたに対し、上から目線で本当に恐縮ですがアドバイスを差し上げようと思ったのは、あなたが実際に描いているからです。普通の人は「漫画家になりたいなりたい」と念じながら、一枚も描かずに一生を終えます。実際に駄作を描いて落選までこぎつけられるのは、一握りの人間です。画塾に通っているのも素晴らしいです。なりふり構わず足りない部分を埋めるというのは大事です。私も小説講座に通ってましたよ。
「なぜ漫画を描いているのか」。それは魂が希求しているからです。マルケスいうところの「物語るために生まれてきた」からです。そういう風に生まれてしまい、物語の悪魔に刻印を押されてしまったのだから、もう書くしかないんです。人の一生は短いです。幾ら稼いでも、幾らキャリアを積み上げても、売れても売れなくてもにんともかんとも人はあっという間に死にます。ならば、悔いなく生ききることが大事だと思います。グッドラック!

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